第2回ROBO-剣大会に参加しました。
成績は1回戦敗退でしたが、「人工知能ロボット賞」を受賞しました。若干期待値込みという感じもしますが、独立計数輪とIMUを使った自己位置推定に基づく制御を評価された結果だと思います。
ロボットについて
昨年からの続きでの製作ということになります。
昨年のTweetより:
2週間後の第1回新 #ROBO剣https://t.co/1L2nifROU3
— 山口辰久 (@qzy13700) November 6, 2022
にエントリーしていましたが、ロボットの開発が間に合わない見込みとなったため事前に棄権しました。
現在までに、オムニホイール台車の電子回路(およびマイコン等)の動作確認ができました。今後、第2回大会に向けて開発を進めていきます。 pic.twitter.com/nX7Sh5G6Aw
特徴としては、4輪の駆動輪(オムニホイール)に加えて、2輪の独立した計数輪(と、向き推定のためのIMU)を使用することにより多少タイヤがスリップしても安定して現在位置の推定ができるようになっています。計数輪は垂直にスライドする機構を付けてサスペンションとしています。
アーム部分は以前のロボット「逡巡」から流用しました。変更点として、上腕のひねり軸を無くしました。これは、2つの理由があります。この軸はもともと「相手のガードを回り込む」ために存在していたものですが、今回は車体全体で移動と旋回ができるため必要性が薄くなること。それから、「肩」の上には面、下には胴が付くという位置関係があるため、上腕より下腕を長くすると、腕を目一杯畳んだときにちょうど胴と面を正面だけガードできることです。
筐体はスペーサーで板を留めて積み上げる構造としました。スペーサーの間に嵌まる形で外装板を取り付けます。本体有効打突部位以外は無彩色にするという規定ができたので、黒で塗装しました。
大会前日夜に回路トラブル(動力電源ショートによる配電盤の破損)で突然動かなくなるという事態も起きましたが、幸い主要な回路に損傷はなく復帰させることができました。#新ROBO剣
— 山口辰久 (@qzy13700) November 21, 2023
間合いを保つフィードバック制御。
旋回して正面に捉える制御も入っていますが、まだ控えめになっています。
単に刺激に反応するだけだとそのうち相手に押されて場外に出てしまうので、自己位置推定をもとに一定範囲から出ないようにする制御も併用しています。 pic.twitter.com/UscB4rQETJ
#新ROBO剣
— 山口辰久 (@qzy13700) November 22, 2023
回路は無事で動くところまで復帰しましたが、色々と機能が足りていないままなのでなかなか厳しいと思います。次回頑張ります。
対象物が見つからないときは予め指定した座標を巡回移動して索敵するという目論見です。 pic.twitter.com/cLn6aVp85L