5月4日、5日に行われたMaker Faire Kyoto 2019に出展しました。京都では今回初開催でした。Miniと付かないMaker Faireとしては日本で2カ所目になります。
出展者名「山口自動機械」でロボットアーム書道とロボット剣道のデモ、そして手乗り二足歩行ロボットの展示と販売を行いました。
3年前からロボットアーム書道として展示しているアームロボット「逡巡」ですが、元々ROBO-剣のために作ったものですので、その本来の動作も実演しました。ROBO-剣の動作を披露するのは、Maker Faireのような展示会形式のイベントでは今回初めてでした。なお、他にはROBOT JAPANの一発芸競技部門で披露したことがあります。
書道についてはベクタデータから筆の軌道を自動生成するシステムを作りかけたところだったのですが、字が描けるところまでは開発が間に合わなかったので今まで同様直接教示によるデモを行いました。その特徴を活かして書道の筆使いのお手本のような動作でゆっくりと動作するところを見てもらいました。
ROBO-剣のシステムについては、デプスカメラで標的を見つけて自動で打撃する実演を行いました。実際にダミー標的を動かしながら認識する様子をPCの画面(Rviz)で見られるようにしてあるので、これを見せながら処理の流れを説明しました。ロボットを初めて見る人にも、良く理解してもらえたのではないかと思います。
ただ、遂行するタスク自体が地味なので遠目に見た時はあまり目立たなかったように思います。次があれば、もう1台同じようなロボットを作って試合を見せる、というように説明無しでもわかりやすいものにしたいと思います。
また、何人かのmakerからはROSの活用やアルゴリズムについていくつかの貴重なアドバイスを貰えました。今後に活かしたいと思います。
手乗り二足歩行ロボットは3台売れました。忘れられがちですが、個人のCommercial Makerとして出展&販売しています。この物品販売については一度経験してみようということで始めたものでした。今では、展示以上に積極的にmakerコミュニティに関わっていきたいというような感じで続けているように思います。今回もまた、機械設計が専門でメカトロに興味を持ったという人、地域のイベントで操縦体験として使ってみるという人等、予想しなかった様々な反応を得られたので嬉しく思います。もう少し台数を作って持っていければよかった、というのが反省点です。今後もまた改良を重ねてイベント等で頒布を続けていきたいと思います。
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