10月3、4日のMaker Faire Tokyo 2020に出展しました。
「自動制御剣道ロボット」としてROBO-剣用のロボットを実演展示しました。また、開発中であるヒューマノイド部門の方のロボットとしてSpirit 2も展示しました。
今回の展示用に新たに2号機を作成しました。これはかねてより、「逡巡」を改良したいと思って設計および一部部品を作っていたものでした。土台をより安定した形状にし、電子回路や配線を本体内に格納し、できれば旋回軸を追加できるようにしたい、という方針です。今回はそれが部分的に実現されています。
今回ロボットが2台用意できたことにより、見た人が実際のROBO-剣の競技を想像しやすくなったのではないかと思います。むしろ、相手側のロボットは打ってこないのか、という質問を受けました。
次回展示するときは自律プログラム同士による試合や、リモコン操縦体験も実施したいと思います。
ROBO-ONEのシステム上、過去の成績などがロボットごとに記録されています。それらを引き継ぐため、今後はこの新しいロボットが「逡巡」として出場することになると思います。とはいえ、制御装置は外部にありますし、アーム部分はどちらも全く同じ設計(というか予備部品)ですので、土台を改造した、と思ってもらっても構いません。
今年前半は感染症の流行によって大会もなく、開発が停滞していたところでした。今回展示を通じて一通りシステムの見直しを行い、課題を再確認することができました。もっと言えば耐久試験のような形となり、問題点が洗い出せました。
次は第11回ROBO-剣が、映像通話アプリによる遠隔参加で行われます。ルールの方は高度な画像認識処理を要求しないスピード競技となってしまっていますが、参加はしてみようと思います。
https://makezine.jp/event/makers-mft2020/m0142/