2025年10月25日土曜日

超音波浮揚実験装置 version 3

スイッチサイエンスの委託販売で「超音波浮揚実験装置 version 3」を販売開始しました。

旧バージョンの「超音波浮揚実験装置」を2年ぐらい前から同じく委託販売していました。これは好評で何回か追加納品を行い合計で48台売り上げました。その後この新版準備を始めてからしばらく品切れ状態になっていました。この新バージョンは、今後より安定して多くの人の手にとってもらえるように、設計を一新したものです。超音波を出力する部分の機能はMCUも同一で同じですが、装置全体や基板の形も変わったので別商品として登録、旧商品は販売終了としました。


見た目通り、基板に2個のスピーカーを向かい合わせて直接固定する方式になり、ネジとスペーサーによる組立が不要になりました。代わりに、基板を立てるスタンドも付けました。

また、回路設計の変更点としては次のものがあります。

「一般的なUSB-Cが使用可能」: 旧バージョンは電源供給用のUSB Type-CコネクタVBUSの5Vを使っていたため、USB-AからUSB-Cへの変換ケーブルを使う等する必要があり、スマートフォンの充電器等をそのまま使うことができなくなっていました。新バージョンでは抵抗を使ってsink側であることを識別させるport configuration processに対応したので、供給元が何であっても動作できます。

「改造用に3V~5Vで動作可能」: コイルを用いたスイッチング昇圧回路を搭載しており、入力電源から12Vまで昇圧して超音波スピーカー駆動の電源としています。また、制御用の5Vもこの12Vから降圧して供給するため、電源が5Vより低くても動作可能です。これは、乾電池2~3本での動作を想定しています。旧バージョンでは昇圧回路にチャージポンプ方式のMAX662を使っていたため入力がほぼ5Vに限定されており、またVBUSの5Vを直接MCUの電源としていたためこれができませんでした。

なお、製品名が超音波浮揚実験装置「version 3」、基板のバージョンが「3.2.1」となっています。

version 1はもちろん旧バージョンの「超音波浮揚実験装置」ですが、version 2 が一応存在するということです。version 3と同じスイッチング昇圧回路を入れた、形状はversion 1と同じ、というものでした。

また、version 3.2.0は基板の色違い(緑)で、スタンドを組み合わせるスリット部分のサイズが0.3mm前後違う(少し緩かった)、というものでした。こちらはMaker Faire Tokyo 2025で販売し、7台完売となりました。

更に遡ると、3.0.0はLEDの向きが上向き(眩しい)かつスピーカー間のギャップがもう少し広かった、3.1は回路パターンの引き方が違った、等といろいろ細かい改善を重ねています。

途中までバージョンをA、B、…としていたのでその名残で2.0.0はD、1.0.2はC、という文字がバージョン番号に含まれています。

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