2020年6月7日日曜日

Afinia H480ケーブル修理


1年半前の話になってしまいましたが、3DプリンタのAfinia H480を修理した際の記録です。

症状: 出力を始めてから少ししてノズル温度異常を検知して止まる。エラーメッセージはnozzle too hot等。時々起こる。起こらないこともある。

web上の類似事例から探して、本体基板とプリントヘッドをつなぐリボンケーブル内部に亀裂が入っているのではないかと推測しました。エラー内容が時によって温度高過ぎまたは低すぎと両方のケースがありました。温度センサーの値を画面で見ていると、加熱前なのに280度など明らかに異常な値が出ていることもありました。更に、プリントヘッドの保護カバーを外すと(多分ケーブルの変形具合が変わって)動くようになったりといった現象もあったのですが、これもその仮説に合っています。
そのため、ケーブルを自作して交換しました。ケーブルは16芯フラットケーブルでMILスタンダードのボックスヘッダコネクタと同じ形状のように見えましたので、この部品を使いました。ヒーターの配線もこのケーブルを通っているので、ある程度配線の太さは注意した方が良いかもしれません。
ケーブル長は見た目の印象よりも長く、80cm前後ありました。

交換後、ずっと正常に動作しています。正解だったようです。
同ケーブルにはヒーターへの電源も通っていますので、症状の出方は他にも色々あると思います。

1つだけ失敗した点として、ケーブルの向きを間違えました。
今回購入したコネクタには、オプションとして線を折り返して挟むようにして固定する部品があります(メーカーがオプションとしているかどうかは知りません。ケーブルの断線を防ぐのには必須かもしれないと思います)。これを使うときと使わないときではケーブルの圧着方向を逆にする必要があります。もともとのケーブルはこの部分がなかったのですが、断線を防ぐためと考えてこの部品をつけるようにしました。すると、干渉によりカバーが閉まらなくなってしまいました。カバーも改造版を自作することになりそうです。



0 件のコメント:

コメントを投稿

電源分配基板

電源分配用基板を作り直しました。 電源をON/OFFするためのパワーMOSFETと、基板にネジが落ちるなど不慮の事故に備えての安全のための電流ヒューズを載せました。ロボットの操作パネルに付く電源スイッチ(定格5A)は駆動用電流を直接流すためではなく、このMOSFETのゲート電圧を...